「てのひらの上で」

  • 干し大根の詩

    干した大根が言いました
    随分やせたでしょう
    それ色だ それ太りだ
    それ伸びたと
    言っていたのが夢のようです
    心も体もしまってきました
    もう折れもしないし くさりもしない
    それにサ 甘くもなりました

    どなたの詩なのか知りません。わが家の床の間のお軸にある言葉。ときどき読んでかみしめています。