「てのひらの上で」

  • 昔、傘屋と草履屋へ二人の娘を嫁がせている夫婦がいました。
     おばあさんは天気がつづけば傘屋が困るだろうと泣き、雨なら草履屋が困るだろうと、メソメソばかりしていました。
     これに対し、おじいさんは雨が降れば傘屋がよかったと思い、天気になれば草履屋が儲かるといつもニコニコしていました。
     人間は考え方によってこうも違うという教訓です。何がない、彼がないと嘆いているのでなく、おじいさんの考え方で生きていきたいと思います。